- 自動車の盗難件数

昨年、全国の自動車盗難の被害は、35,884件を数え、前年(34,489件)よりも、1,395件増加しています。自動車盗難の被害は、ここ数年、33,000件から36,000件ほど発生しており、およそ2,000台に1台の割合で被害に遭っています。所有者の管理が不十分だったために車が盗難され、事故を起こされた場合は、所有者の責任が問われることもあります。 また、盗難車は、強盗事件などの二次犯罪に使用されるケースがあることからも、ドライバーや車の所有者にとっては、被害に遭わないよう十分な対策をとることが必要です。
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駐車場や道路上で被害に遭うケースが多い
車が盗難の被害に遭った場所では、「駐車場(18,497件)」がもっとも多く、続いて「道路上(8,691件)」「一戸建て住宅(2,214件)」などとなっています。 時間帯別では、22時〜4時の深夜に13,236件(約37%)と多発していますが、8時〜18時の間でも7,873件(約22%)発生しています。 また、車上ねらいの被害件数は、252,092件を数え、被害に遭った場所では、もっとも多いのが「駐車場(139,050件)」で、次いで「道路上(61,998件)」「一戸建て住宅(13,242件)」となっています。
車の盗難などの被害を防ぐには
皆さんは、「まさか、自分の車が盗まれることはないだろう」と思っていませんか? しかし、その「まさか」が、実際に起きており、皆さん自身もいつ被害に遭うかわからないのが現状です。高額な財産である車を盗難などの被害から守るには、「自分の車は自分で守る」という防犯意識をしっかり持つことが大切です。そこで、車を盗難などの被害から守る対策についてまとめてみました。
- 油断が招く車の盗難
 「ほんの少しだから…」と、車のエンジンキーを付けたまま買い物をしたり、公衆電話などを利用しているその隙に、盗難などの被害が発生しています。大切な車を盗難などの被害から守るには、以下の点に注意します。
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車から離れるときは、わずかな時間でもエンジンキーを必ず抜いておく。 |
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ドアはロックし、窓を完全に閉める。 |
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路上駐車はできるだけ避け、夜間でも明るい駐車場を利用する。 |
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スペアキーやカードキーを車に置かない。 |
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現金や貴重品を車内に残さない。 |
- 駐車場を選んで駐車する
車が盗難の被害に遭った場所のうち、例年、約50%が駐車場で発生し、いちばん盗難に遭いやすい場所となっています。 駐車する場所は、できるだけ管理人などがいる駐車場を選び、夜間は防犯灯などが設置されたできるだけ明るい駐車場に止めます。管理人のいない駐車場を利用する場合は、空いている場所のうち、できるだけ人通りの多い、明るい場所を選んで駐車します。また、自宅の車庫に止める場合は、シャッターやセンサーライトなどの防犯機器を取り付け、車のキーの保管場所にも注意します。
- 道路上での駐車はできるだけしない
道路上に止めて置いた車が盗難に遭うケースも多く、これを防止するため道路上での長時間駐車はしないようにします。また、都市部では、多くの場合、道路上での駐車が禁止されています。このため、パーキング・メーターやパーキング・チケット発給設備のある時間制限駐車区間で手数料を支払って駐車しますが、用事を済ませた後は、速やかに車に戻るようにします。また、時間制限駐車区間に駐車する場合、手数料を支払わなかったり、指定時間を超えて駐車すると駐車違反となりますので注意します。
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