安全運転のポイント

弥生３月は、暦の上では春の訪れですが、企業にとっては、多忙な年度末を迎えます。ドライバーの皆さんは、道路工事などによる渋滞を考慮し、時間に余裕をもって早めに出発を心がけたいものです。また、渋滞は、違法駐車が原因となっていることも多いようです。とくに繁忙期は、「忙しいので」「短時間だから」ということで、つい違法駐車をしがちです。違法駐車は、他の人や車に迷惑なだけでなく、路上に死角を作り、交通事故発生の原因にもなります。レッカー移動の場合は、業務に多大な悪影響を及ぼします。そこで、今月は、駐車のマナーについてまとめてみました。

• 駐車禁止の場所を覚えましょう
  「道路の曲がり角から５メートル以内の場所」や「横断歩道、自転車横断帯とその端から前後に５メートル以内の場所」などの駐停車禁止場所のほか、以下の場所では駐車できません。ドライバーの皆さんは十分気をつけましょう。（道路交通法第４５条第１項。違反者は、１０万円以下の罰金。放置行為の場合は、１５万円以下の罰金）。
  �@駐車場、車庫などの自動車専用の出入り口から３メートル以内の場所
  �A道路工事の区域の端から５メートル以内の場所
  �B消防用機械機具の置場、消防用防火水槽、これらの道路に接する出入り口から５メートル以内の場所
  �C消火栓、指定消防水利の標識が設けられている位置や消防用防火水槽の取り入れ口から５メートル以内の場所
  �D火災報知機から１メートル以内の場所

• 駐車余地があるが確認して駐車しましょう
  駐車が禁止されていない場所で駐車する場合でも、車の右側の道路上に３．５メートル以上の余地がなければ駐車できません。とくに、標識により駐車余地が指定されているときは、その余地がとれなければ駐車できません。ドライバーの皆さんは、駐車前には「駐車できる場所かどうか」をしっかり確認することが大切です。

• 駐車や停車の方法に従いましょう
  駐車や停車する場合は、以下の方法に従うことが大切です。（道路交通法第４７条、同第４９条の２第３項、道路交通法施行令第１４条の５。違反者は、１０万円以下の罰金。放置行為の場合は、１５万円以下の罰金。ただし、�Eは１５万円以下の罰金）
  �@歩道や路側帯のない道路では、道路の左端の沿います。
  �A歩道や路側帯のある道路では、車道の左端に沿います。
  �B０．７５メートル以下の幅の狭い路側帯では、車道の左端に沿います。
  �C０．７５メートル以上の幅の広い路側帯では、路側帯に入れ、車の左端に０．７５メートル以上の余地をとります。ただし、路側帯の幅が広い場合でも「駐停車禁止路側帯」や「歩行者用路側帯」では、車道の左端に沿います。
  �D高速道路で故障等で駐停車する場合は、路側帯に入り、路側帯の左端に沿います。
  �Eパーキング・メーターが設置されている場所で駐車するときは、道路標識等により指定された部分に駐車します。
  �F道路に平行して駐停車している車と並んで駐停車できません。

• 長時間駐車は禁止です
  道路上に駐車する場合、同じ場所に引き続き１２時間以上（夜間は８時間以上）駐車できません。（特定の村の区域内の道路を除く）。
  （自動車の保管場所の確保等に関する法律第１１条。違反者は、２０万円以下の罰金）。なお、道路を自動車の保管場所として使用することは禁止されています。（同条。違反者は、３ヶ月以下の懲役または２０万円以下の罰金）。