安全運転のポイント
2月の安全運転のポイント |
いい運転、ハートフル 平成11年1月 | |
1年でもっとも寒い時期となりました。ドライバーの皆さん、突然の降雪や道路の凍結に対する心構えや準備は万全ですか?雪道や凍結路を走行する場合は、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着し、スリップなどに十分注意して慎重に運転することが基本です。「雪道・凍結路は滑りやすい」ということをしっかり頭に入れ、寒さに負けず安全運転に努めましょう。
- 凍結箇所の見落としに注意
この時期は、周囲に氷雪がなくても道路が部分的に凍結していることがあります。また、比較的暖かな地方でも冷え込んだ夜の翌朝は、道路が凍結することがあり、油断は禁物です。
走行中は、早めに凍結箇所を発見(光って見えます)するよう心がけ、とくに「坂道」、「濡れた路面の先の日陰部分」、「橋の上」、「踏切」、「トンネル内や出入り口付近」などでは、凍結しやすいので注意して走行します。
- 視界の悪さをカバーする運転を
降雪時は辺りが薄暗いうえ、除雪によって道路脇に雪が高く積まれているところでは、歩行者や車が雪に隠れて確認しにくくなるなど、視界が一段と低下します。また、歩行者も傘で視界が遮られ、足元を見ながら歩くことが多くなるため、周囲の安全が確認しにくい状態となります。とくに積雪で歩道が通行できない場合などは、車道を通る歩行者も多くなります。中には滑ってふらついたり、点灯する歩行者も見受けられます。
そのために、ドライバーの皆さんは、走行中は、歩行者の早めの発見に心がけることが大切です。
- 雪道では、「2速、2レンジ」の発進も効果的
滑りやすい雪道で発進するときに低速ギアで大きな駆動力をかけると、タイヤがスリップしスムーズな発進ができないことがあります。このようなときは、MT車は2速、AT車は2レンジで静かにゆっくりと発進します。
- 雪道では、ソフトブレーキで停止する
雪道では乾燥路と同じ感覚でブレーキを踏むと、タイヤがロックし、そのまま滑り出してしまいます(ABS装置付の車を除く)。雪道では、ブレーキペダルを踏みしろの半分くらいでとどめ、タイヤを最後まで転がして停止するようソフトブレーキで停止します。
- 視界不良時は、無理をしない。
吹雪などの視界不良時に、勘に頼って安易に走行すると対向車と正面衝突する恐れがあり、大変危険です。視界が十分確保されないときは、速度を確実に落とし、車間距離を十分とって、昼間でもライトを点灯して走行します。なお、ひどい吹雪の場合は、無理せず安全な場所に一時停止して視界が好転するまで待機します。
- 雪道走行に欠かせない装備品
タイヤが空転して車が動かなくなるほど、冬道はアクシデントに見舞われることが多いものです。車には以下のような最低限の装備品を用意しておきましょう。
・タイヤチェーン
・けん引用ロープ
・スノーヘルパー(スタック脱出用板)
・スコップ
・軍手・作業衣類
・ゴム長
・古毛布
・除雪用ブラシなど
安全運転知識ワンポイントテスト |
次の1.〜3.の問いについて、正しいものには○、誤りには×をつけてください。
- 雪道で接近してくる対向車が大型車の場合は、スピードを落として雪煙に備える。
- 寒冷地で屋外に駐車する場合、ワイパーは立て、サイドブレーキを引いておく。
- 雪道では、一般にわだちを走行したほうが安全である.
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