安全運転のポイント
12月の安全運転のポイント |
いい運転、ハートフル 平成10年12月 | |
師走に入り、今年も残りわずかとなりました。ドライバーの皆さんは、「無事故・無違反で新しい年を迎えよう」と頑張っておられることと思います。ところで、この時期になると、忘年会などでお酒を飲む機会が多くなります。しかし、ハンドルを握るドライバーの皆さんは、「お酒を飲んだら絶対運転しない」と固く心に誓い、必ず実行することがもっとも大切です。そこで今月は、お酒と運転についてまとめてみました。
- 飲酒は運転に必要な能力を狂わせる
飲んだお酒は、体内の消火器系統を通じて急速に血液内に吸収され、目、耳、脳など運転に不可欠な感覚器官を麻痺させます。このため、飲食後は、「動体視力が低下し、視野も狭くなる」「判断力、注意力が低下し、見落としが増える」「気持ちが大きくなり、危険な運転をしがちになる」「ブレーキ操作やハンドル操作が遅れがちになる」などの危険な運転をしやすくなります。
- 酔いはなかなか醒めない
同じ量のお酒を飲んでも体重や性別、その日の体調や飲み方によって、酔いの程度は大きく異なりますが、一般に、体重が70kgの人がが日本酒1合(ビール大ビン1本に相当)飲んだ場合は、体内からアルコールが消えるまでの約3時間かかり、日本酒2合で約6時間、日本酒3合では約9時間もかかると言われています。
自分では「酔いが醒めた」と思っても、「実際によいがとれるまでは、予想以上に長い時間がかかります。
- 飲酒運転による法的罰則
道路交通法では、アルコールの保有量が呼気1リットルにつき、0.25mg以上であるときは「酒気帯び運転」となります。(違反点数6点「免許停止」、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金)。
二日酔いの場合でも、酒気帯び運転に相当することがありますので注意が必要です。
また、アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態で車を運転した場合は、「酒酔い運転」となります。(違反点数15点「免許取り消し」、2年以下の懲役または10万円以下の罰金)。
飲酒運転で人身事故を起こした場合は、懲役などの重い刑罰を受けることもまれではありません。
- 飲酒運転と自動車保険
飲酒運転で事故を起こした場合は、任意の自動車保険のうち、以下の種目では保険金がでません。
・自損事故保険
・無保険車傷害保険
・搭乗者傷害保険
・車両保険
万一の事故に備える意味からも飲酒と運転は切り離すことが大切です。
安全運転知識ワンポイントテスト |
次の1.〜3.の問いについて、正しいものには○、誤りには×をつけてください。
- 道路交通法では、車を運転することとなるおそれのある人に酒類を提供したり、飲酒をすすめてはならないと定めている。
- 飲んだお酒の量が多くなるにつれて、視野はどんどん広がる。
- 「指定場所一時停止等」の違反点数は、2点だが、酒気を帯びていると7点になる。
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