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交通事故は加害者にとっても被害者にとっても不幸な出来事です。したがって、事故を起こさないことはもちろんですが、事故に巻き込まれない(事故をもらわない)運転をすることも大切です。事故を回避し事故の当事者にならない運転を、一般に「防衛運転」と呼んでいます。 そこで今回は、防衛運転の基本の一つである「距離をとる」ということについて考えてみることにしましょう。 |
交通事故とは、横転などの自損事故を除けば、相手(車や歩行者)との距離がゼロになることですから、事故を回避するためには、相手との距離をとるということが不可欠の条件となります。 この場合の「距離をとる」とは、前車との車間距離をとることだけを意味しているのではありません。側方間隔や後続車との距離など自車の周囲全体に対して距離をとることを意味しています。 |
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後続車との距離については、自分ではコントロールできず、適切な距離を確保するのは難しい面がありますが、後続車から追突されるのを防止するためには、停止するときは徐々にブレーキを踏んで後続車に停止の意図を早めに知らせる、高速道路などで前方の渋滞等により減速や停止するときはハザードランプを点滅させて後続車に知らせるなどのカーコミュニケーションを十分に活用することがポイントになります。なお、後続車が異常に接近してきた場合には、先に行かせるようにするのが安全です。 |
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「距離をとる」ということは、常に危険を遠ざけておくということであり、また、万一危険が発生した場合でも、それに対処できるだけの空間を保持しておくということです。交通量の多い道路では、十分な距離を確保することが困難な場合も多いのですが、できるかぎり距離をとるという姿勢に徹した運転を心がけましょう。 |
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