安全運転のポイント

7月の安全運転のポイント

いい運転、ハートフル
平成18年7月


 今月は、交通安全に関係する各種知識についてのクイズです。普段なんとなく分かったつもりでいて、実はきちんと覚えていないものも意外と多いものです。改めて、知識を確認してみましょう。また、最近、自転車の取締りが話題になっています。次ページでは、自転車によく見られる違反とそれに対する罰則をまとめています。普段のご自身の自転車の運転ぶりについてもみなおしてみましょう。

次の標識に関する設問について、正しいものには〇、間違っているものには×をつけてください。

  アの標識は、前方に横断歩道があることを示している。
  イの標識は、二輪の自動車以外の自動車の通行止めを示している。
  ウの標識は、転回禁止を示している。
  エの標識のある道路は、歩行者と自転車のみ通行できる。
  オの標識は、道路幅員が減少することを示している。
 
次の駐停車に関する設問について、正しいものには〇、間違っているものには×をつけてください。
  交差点とその側端から5メートル以内は駐停車禁止である。
  踏切とその端から前後5メートル以内は駐停車禁止である。
  図1のように白い2本の線のある路側帯のある場所では、路側帯の中に入って駐車すると違法駐車となる。
  放置駐車とは、違法駐車のうちで運転者が車両を離れて5分以上車両を運転できない状態にすることをいう。
  時間制限駐車区間に制限時間を超えて駐車し、車両をただちに運転できない状態にした場合は、放置駐車となる。
次の設問の(  )内に入る適切な語句を下欄から選んで、その記号を記入してください。
  運転者が疲れているときは(@  )が長くなり、路面が濡れていたり、タイヤがすり減っていると(A  )が長くなる。
  遠心力は、スピードが同じであればカーブの半径が(@  )ほど、また、車両の重量が(A  )ほど大きくなる。
  雨天時に高速走行すると、タイヤが滑走してハンドルもブレーキも効かなくなる現象が発生することがある。これを(@  )という。
  制動距離   停止距離   空走距離   小さい
  大きい   軽い   重い      
  スタンディングウェーブ現象   ハイドロプレーニング現象

自転車の違反も罰則の対象
 最近、酒に酔って自転車に乗っていた人が検挙されたり、二人乗りで自転車を乗用していた高校生が検挙されるといった、自転車の違反行為の摘発に関する話題が目につくようになりました。自転車も道路交通法による取締りの対象となりますから、違反をすれば摘発されるのは当然のことです。特に最近はルールを守らない自転車が目立ち、それが事故の大きな原因の一つになっていますから、今後も自転車に対する取締りが強化されていくと考えられます。そこで、自転車によくみられる違反と、違反に対する罰則をあげてみましょう。
自転車によくみられる違反と罰則
@ 一時不停止
  「一時停止」の標識や標示のある場所では、自転車も一時停止が義務づけられていますから、確実に一時停止して左右の安全確認をしなければなりません(道路交通法第43条)。
  罰則⇒3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
A 信号無視
  住宅街の比較的小さな交差点では、信号無視をする自転車も少なくないようです。信号無視は非常に危険な行為ですから、自動車はもちろん、自転車も人も必ず信号を守らなくてはなりません(道路交通法第7条)。
  罰則⇒3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
B 飲酒運転
  道路交通法において「何人も酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と定められています。自転車は「車両」に含まれますから、飲酒運転は当然違反行為となり、罰則も他の違反に比べて非常に重いものとなっています(道路交通法第65条第1項)。
 
罰則⇒ 「酒酔い運転」3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
  「酒気帯び運転」1年以下の懲役又は30万円以下の罰金
C 無灯火
  無灯火の自転車は相手からは大変見にくく、相手から見落とされる危険があります。自転車のライトは相手に自車を早く発見してもらうために点灯するものですから、夜間は必ずライトをつけて走行する必要があります(道路交通法第52条第1項)。
  罰則⇒5万円以下の罰金
D 右側通行
  自動車だけでなく自転車も左側通行が義務づけられており、右側通行は違反となります(道路交通法第17条第4項)。
  罰則⇒3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
E 並列進行
  並列進行は他車や歩行者の通行の妨げとなるだけでなく、自転車同士が接触して転倒するという危険もあり禁止されています。ただし、右の「並進可」の標識がある道路では2台までは並進することができます(道路交通法第19条)。
  罰則⇒2万円以下の罰金又は科料
テストの解答
1−×(「学校・幼稚園保育所等あり」を示している) 2−〇 3−×(「車両横断禁止」を示している) 4−×(歩行者専用で自転車は通行できない) 5−○
1−〇 2−×(「その端から前後10メートル以内」が正しい) 3−〇 4−×(「運転者が車両を離れてただちに運転できない状態にする」が正しい。 5−〇
1−@ウ Aア 2−@エ Aキ 3−ケ