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雨天時の事故事例 |
Aさんが営業のため車で出かけようとしていると、上司から「雨が降ってきたのでこれから得意先まで送ってくれないか」と頼まれた。そこでAさんは、上司とともに傘を差して駐車場に向かい 車に乗り込んだ。道路は、雨のせいか、いつもより渋滞していた。Aさんは片側2車線の道路の走行車線を走行していたが、上司が「約束時間に遅れぎみなのでちょっと急いでほしい」と言ったので、進路変更をして追越車線を走行することにした。 車に乗り込むとき傘の雨滴をよく払わなかったためか、しばらく走るうちに車内のガラスが曇り始めた。Aさんがデフロスターのスイッチを入れようとして操作パネルに注意を向けている間に、先行車が右側のガソリンスタンドに入るため右ウインカーを出して停止した。 前方に視線を戻して先行車の停止に気づいたAさんは、そのまま進行すると追突のおそれがあるので、左側の車線に進路変更すべく慌てて合図を出した。そして左のドアミラーを見たが、ドアミラーは水滴が付着していて見づらかった。しかし、十分確認している余裕がなく、Aさんはチラッと見ただけで大丈夫だろうと判断し、車線変更を行った。 その結果、左側車線を走行してくる二輪車を見落としてしまい、進路変更をした直後に二輪車と衝突してしまった。 | |
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