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昼夜別にみると、図1のとおり、初心運転者では夜間事故の割合が高いことが特徴です。初心運転者の夜間事故発生率は全運転者の約1.4倍になっています。
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図1 |
初心運転者の昼夜別・当事者別交通事故件数(構成率) | | |
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道路形状別では、図2のとおり、初心運転者は交差点内(信号なし)での事故発生率が低い一方、カーブの事故発生率が大きい(全運転者の約1.6倍)という特徴があります。
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類型別では、図3のとおり、初心運転者は全運転者に比べ、特に工作物衝突事故(約1.9倍)、正面衝突(約1.5倍)、追突(約1.1倍)の比率が高くなっています。逆に、出会い頭事故は全運転者に比して低くなっています。
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法令違反別にみると、図4のとおり、初心運転者の信号無視による事故の発生率が全運転者の約1.3倍、以下、最高速度違反約1.9倍、脇見運転約1.2倍、運転操作不適約1.5
倍になっています。重大事故につながる信号無視、最高速度違反が多いこと、運転操作未熟の違反が多いことが特徴です。 |
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危険認知速度が高め危険認知速度とは、危険を感じた時の速度のことで、「事故直前速度」とも呼ばれます。危険認知速度別に見ると、図5のとおり、初心運転者は時速20km以下の低速ゾーンでの事故は少なく、41km以上ゾーンでは高くなっています。初心運転者の事故時の速度が、全般に全運転者に比べて高めであることを示しています。
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図5 |
初心運転者の危険認知速度別全事故件数(構成率) | | |
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初心運転者の特徴として一般的に以下のことが挙げられます。
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運転中目から入ってくる情報の量が多く、短時間で何を見るべきかの取捨選択に慣れていない。(認知面) |
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情報をもとにした状況判断が運転経験が浅いことから不適切になりやすい。(判断面) |
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運転技能を過信した自己中心的な行動や、速度のメリハリがない操作をする。(操作面) |
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危険発見意識が未熟(運転態度面) | |
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