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子どもに向かってクラクションを鳴らしても子どもが反応しなかったり、逆に車に走り寄ってこられてヒヤリとさせられることがあります。これは、子どもが音の出所を正確には聞き分けられないためで、どのくらい音の出所を聞き分けられるのかを実験したデータでによっても明らかです。 実験では、図のように1〜8の数字を配置した円の中心に6歳の子どもを目をつぶって立たせ、1〜8までの数字のどこか1か所から2回ずつブザー音を出し、どの数字の位置から聞こえたかを答えさせ、正解・不正解をチェックしました。実験結果を大人(43歳)と比較したところ、大人は、3,5,7,8の4箇所を聞き分けたのに対し、子供が2回とも正解したのは、5と6の2箇所しかありませんでした。つまり、子どもは大人に比べ、音の方向性を聞き分ける能力が乏しいことを示しています。(データは月刊「自動車管理」1999年6月号による)
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子どもは音がどこから出ているのか、大人ほどよくわかりません。従ってドライバーの皆さんは、「クラクションを鳴らしたから子どもは車に気がついている」と、安易に考えるのは危険です。クラクションの方向に顔を向けない限り、子どもは車の接近に気が付いていないと考え、慎重な運転をしましょう。
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高齢者や若年者の自転車乗用中の事故も多い現状にあります。高齢者や若年者に限りませんが、自転車事故の原因に無灯火や一時不停止があります。
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市街地などで、無灯火の自転車や一時停止の路地から飛び出してきた自転車にヒヤリとさせられた経験がないでしょうか? 無灯火の自転車がどのくらいいるかを調べたところ、3〜5メートルの生活道路で、午後6時半から1時間観察した結果、通過自転車166台のうち、無灯火の自転車は149台(90%)でした。また、見通しの悪い一時停止交差点で午後4時から1時間観察した結果、直進自転車161台のうち、停止し左右確認したのは、わずか33台(21%)でした。(データは月刊「自動車管理」1999年10月、11月号による)
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自転車事故の防止は、自転車側のルール遵守によるのは言うまでもありませが、上記のような現実もあります。 ドライバーは対向車がいないときにはライトを上向きにするなど積極的に自転車を見つけにいきましょう。とくに交差点付近では飛び出しを予測した徐行運転を心がけましょう。
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