火災保険契約時のチェックポイント1

 火災保険契約時の最も基本的でかつ重要なポイントについてのみ、できるだけ解りやすい言葉で住宅建物を例に解説しています。詳細は扱い代理店、保険会社、保険約款でご確認下さい。
保険金額について
 ●保険金額とは  保険金額とは、保険会社と契約者の間で保険の対象物(保険の目的)に保険事故(保険でその損害を填補するべき事故)が起こったときに保険会社が被保険者に支払う保険金の限度額を取り決めたもの。

Key−Point

部分損害の場合、一部保険では修理代の全額を保険金として受け取ることができない。(費用保険金を除く)
 
 
 保険金額そのものは契約者が自由に設定できる額ではありますが、事故の損害が部分損害であった場合にはその設定の仕方で支払われる保険金は異なります。
 
 
   一戸建て住宅1棟に火災が発生し、全焼(全損)した場合、通常、後述の例外(超過保険)を除いて設定された保険金額の全額が保険金として支払われます。   
 
 1.再調達価額  火災保険が支払う最高額は、目的の住宅を再調達できる額です。再調達とは、その時点で焼失した目的の住宅と同様もの(同形状、同品質)を今、立て直すことです。従って、その金額は現在の建築価格になります。 保険会社の支払う保険金の算出はこの再調達価額をベースに決定されます。
★再調達価額の算出(住宅建物の場合)には2つの方式がある
 @取得価額に建築年次の指数(建築コストのインフラ度)を掛ける方式
 A建物の構造(柱、壁、屋根の材質と延べ面積)から算出する方式
 
 
 
 2.一部保険  今、建てるのに2000万円掛かる住宅(再調達価額2000万円の物件)に対して、1000万円の保険金額で火災保険を契約をすることは前述のように可能です。この契約において全損事故があった場合、1000万円の保険金が支払われます。
 
 
 
   しかし、認定損害額が500万円の部分損害であった場合には、その全額は支払われません。それは、この契約が一部保険だからです。  
 
   全損の場合、損害額が2000万円なのに対して、支払保険金は1000万円でした。分損の場合も同じ比率で保険金が支払われます。  
 
   支払保険金は、  
     500万円×(2000万円分の1000万円)=250万円になります。  
   このような火災保険契約を一部保険と言い、部分損害の場合に損害額(認定された修理代金)に対して保険金を付保割合に比例して減額することを比例填補と言います。
★再調達価額を保険会社と約定した保険を価額協定保険という。
 全部保険では通常、保険の目的の保険価額(金額)を契約時に協定することにより、価額協定保険とする場合が多い(部分損害の場合、認定された修理代の全額が保険金として受け取れる)
 
 
 3.全部保険  これに対して、再調達価額2000万円の物件に保険金額2000万円で契約した保険を全部保険と言い、部分損害でも比例填補されることなく保険金が認定損害額の全額が支払われます。
 
 
 4.超過保険  また、再調達価額2000万円の物件に保険金額3000万円で契約した保険を超過保険と言い、全損でも分損でも支払われる保険金は全部保険と同額であり、結果的に保険料を多く払い過ぎた掛け損と言うことになります。
 
 
 上述は、住宅建物の火災保険契約を例に説明していますが、家財についても同様です。支払われる保険金は、各種費用保険金については一切触れていませんのでご注意下さい。なお、詳しくは扱い代理店等ににおたずね下さい。