安全運転のポイント

7月の安全運転のポイント

いい運転、ハートフル
平成11年7月


梅雨明けとともに、いよいよ夏本番を迎えます。学校も夏休みに入り、児童や生徒の姿を見かけることが多くなります。ドライバーの皆さん、子どもの動きや自転車には十分な注意が必要です。交通統計によると、15歳以下の子どもは、自転車を乗用中に事故に遭うケースが多くなっています。手軽に楽しめる自転車ですが、ルールやマナーを守らないと、自分が事故に巻き込まれるだけでなく、歩行者にけがをさせたり、迷惑をかけます。そこで、今月は、自転車を安全に乗るためのルールなどについてまとめてみました。


  • 自転車の通行するところ

    @ 歩車道の区別のない道路では、道路の左側端を通行します。また歩車道の区別のある道路では、車道の左側端を通行します(道路工事などの場合を除く)。

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    A 自転車は路側帯を通行できます。しかし、歩行者の通行に大きな妨げとなるところや、歩行者用路側帯(白の2本線の標示)のあるところは通行できません。
    B 自転車道のあるところでは、必ずそこを通行します。(道路工事などの場合を除く)
    C 「自転車及び歩行者専用」の標識のある歩道では、車道寄りの部分を十分速度落として通行します。また、歩行者の妨げとなる場合は、一時停止します。
    D 道路を横断するとき,近くに「自転車横断帯」があれば、そこを通行します。

  • こんな乗り方で事故が起きています
    @ 二人乗り:二人乗り(とくに立ち乗りなど)は、ふらついて転倒しやすく大変危険です(違反者の罰則は、2万円以下の罰金または科料。ただし、16歳以上の人が幼児用の座席に6歳未満の幼児一人を乗せている場合は別です)。
    A 片手運転:傘をさしたり、犬などの動物を引いて運転するなど、片手で自転車を運転して、他人に危害を及ぼしてはいけません。安全確認が不十分となるほか、ふらついて転倒しやすく大変危険です。(違反者の罰則は、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金です)。
    B 信号等無視:信号や一時停止の標識を無視することは、もっとも悪質なルール違反で事故につながります(違反者の罰則は、3ヶ月の懲役または5万円以下の罰金です)。
    C 飲酒運転:自転車であっても、飲酒運転は厳禁です(違反者の罰則は、2年以下の懲役または10万円以下の罰金です)。
    D 無灯火運転:夜間、無灯火の自転車は、道路の状態が見えにくいうえ、他の車などから発見されにくく危険です(違反者の罰則は、5万円以下の罰金です)。
    E 歩行者の通行妨害:自転車の通行可能な歩道でも、歩行者の通行を妨げてはなりません(違反者の罰則は、5万円以下の罰金または科料です)。

  • 自転車事故の原因は?
    昨年の交通統計によると、自転車事故の主な原因は、「一時不停止(5,767件)」「安全不確認(5,086件)」「信号無視(2,882件)」などです。とくに、一時停止の標識のある場所や狭い道路から広い道路に出るときは、自転車は必ず一時停止をして安全を確認してから発進します。

自転車乗用中、こんなことにも注意しよう


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  • 青信号で交差点を横断するとき
    車両用の信号が青の場合、自転車は、直進と左折ができます。また、信号機に「歩行者・自転車専用」の表示がある場合はそれに従い、青信号で直進と左折ができます。右折時は、青信号で交差点の向こう側までまっすぐ進み、その地点で止まって右に向きを変え、進むべき信号が青になるのを待ちます。とくに、交差点を横断するときは、同じ青信号で曲がってくる車にも注意します。


  • 前方に車が止まっているとき
    止まっている車を追い越す前に、後ろから車が接近していないかなど、後方の安全をしっかり確認します。また、止まっている車のドアが急に開き、衝突することもありますので、車との側方間隔をとって走行します。

  • 大型車の近くを走行するとき
    トラックなどの大型車は車の死角部分が大きいため、自転車が大型車の左側に並んで走っていたり、後方にいる場合は、運転者が気づいていないことがあります。自転車は、大型車の左側や後方をなるべく走らないようにするとともに、一時停止する場合も大型車の死角部分に入らないように注意します。

  • 夜間は、他の車などから見えやすい工夫を
    自転車は、他の車からすれば小さく、運転者から見えにくい乗り物です。このため、夜間は、必ずライトを点灯するほか、明るい色の服装をしたり、反射材を用いるなどして、他の運転者から見えやすくするように心がけることが大切です。
 

安全運転知識ワンポイントテスト

次の1.〜3.の問いについて、正しいものには○、誤りには×をつけてください。
  1. 自転車のサドルの高さは、またがってハンドルを持ったときに、両足先が軽く地面にとどき、上体が少し前に傾くように調節する。
  2. 自転車乗車中、徐行や停止する場合には、主に前輪のブレーキでスピードを加減する。
  3. 自転車であっても、水たまりのあるところで、泥水などを他人にはねると違反になる。

答えはここをクリック