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昨年の交通事故発生件数は947,993件(前年比+11,272件、+1.2
%)、負傷者数は1,181,431人(前年比+13,576人、+1.2%)とそれぞれ増加している中で、死者数は7,702人(前年比−624人、−7.5%)となり、昭和32年(7,575人)以来46年振りに8,000人を下回りました。今月は1月に発表された警察庁の資料から、 昨年の交通死亡事故の特徴をいくつかまとめてみましたので参考にしてください。 |
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交通事故死者の減少数−624人のうち、飲酒死亡事故による死者の減少は258人と約4割を占めていることから、交通事故死者数の減少は、直接的には飲酒死亡事故による死者の減少によるところが大きいといえます。飲酒運転の厳罰化など悪質危険な運転者対策を柱とした改正道路交通法が平成14年6月に施行されましたが、表1のとおり、施行から一巡するまでの死者数減少は大きく、また一巡後の6月以降も減少傾向は続き、法改正の効果が大きかったことを示しています。 また、ここ数年死者が大幅に減少していますが、減少に特に寄与した要因として、警察庁では、法改正以外に、@シートベルトの着用率が向上していることA50km/hを超えるような高い速度で走行中の事故が減っていること B赤信号での横断歩道横断や横断歩道以外の横断など、歩行中死傷者の違反が減少していることをあげています。 | |
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年齢層別死者数の推移をみると、グラフ1のとおり、引き続き高齢者(65歳以上)のウエイトが高まっています。高齢者は平成5年に若者(16〜24歳)の死者数を上回って以来、年々ウエイトが高まり、平成15年には全年齢に対するウエイトは初めて4割を超えました。高齢者を状態別にみると、グラフ2のとおり、歩行中(1,487人)、自動車乗車中(708人)、および自転車乗用中(609人)のウエイトが高く、特に歩行中、自動車乗車中の高齢者ウエイトは6割を超えました。 一方、グラフ1でわかるとおり、若者の死者減少が顕著です。平成5年に24.2%だった若者のウエイトが平成15年には13.5%にまで下がりました。なかでもグラフ3のとおり若者の自動車乗車中死者の減少(−223人)が大きく影響しています。 | |
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![]() これは、夜間の減少幅の方が大きいことによりますが、中でも夜間の若者の自動車乗車中死者の大幅減少(−143人)が昼夜縮小の大きな理由としてあげられます。 |
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![]() 最高速度違反や信号無視などいわゆる危険敢行型の違反による事故の比率が下がり、脇見・漫然運転等の不注意型違反の比率が高くなるという交通事故全体の傾向と同じような結果となりました。 | |
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