安全運転のポイント

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安全運転知識クイズ
 新年あけましておめでとうございます。皆さんは気持ちも新たに今年1年の安全運転を誓われたのではないでしょうか?安全運転を続けるには、安全運転に関する知識が必要です。そこで、今月は安全運転知識のクイズを用意してみましたので、どのくらいできるかチャレンジしてみてください。
 次の設問について、@〜Hまでは正しいものには○を、誤りには×をつけてください。またIは、どんな危険が予測されるか下欄に記入してください。
@ 自動車の運転者は後席同乗者にも助手席と同様にシートベルトを装着させることが義務づけられている。
 
A 自転車の場合は、酒に酔った状態で乗用しても罰金を科されることはない。
 
B 道路の状況を詳しく調べるためには走行中にカーナビゲーション装置の画像を注視してもやむを得ない。
 
C 駐車禁止場所に車を止め、コンビニで買い物をした。5分以内に車に戻れば駐車違反にはならない。
 
D 下のマークを表示している車に幅寄せや割り込みをすると罰則が科せられる。
 
anzen1501_1.jpg (3018 バイト) ←緑およびマークの色彩は白色、地の部分の色彩は青色
E 飲酒運転・赤信号無視など、悪質・危険な運転をして人にケガをさせ、「危険運転致死傷罪」が適用されると、5年以下の懲役が科られる。
 
F ここ数年の「事故類型別交通事故件数」で最も多い事故類型は、追突であるが、追突事故の法令違反では「車間距離不保持」によるものが最も多い。
 
G 平成13年も出会い頭事故は昼間に多く発生した。交差点内の信号機有無別に昼夜別に発生割合(構成割合)を比較すると、信号のない交差点の方が夜間の発生割合(構成割合)が高い。
 
H 酒を飲んで運転し、アルコールの影響で正常な運転ができないおそれのある状態にある場合はアルコール濃度にかかわらず、「酒酔い運転」となり、3年以下の懲役または50万以下の罰金となる。
 
I あなたは下のイラストのように片側2車線の道路の前方にトラックが停車している場面で進路変更をしようとしています。どんな危険が予測されますか。
 

anzen1501_2.jpg (20062 バイト)

 

安全運転知識クイズ・回答と解説
@ ×(後席同乗者にはシートベルトを装着させるように努めなければならないと努力義務の規定になっています。なお、後席のシートベルト着用率は低く、また非着用の場合、衝突時に車外放出のおそれもありますので、後席においても着用の徹底・推進が必要と考えられます。道路交通法第71条の3第3項)。
A ×(「酒酔い運転」は、自転車であっても道路交通法上の「車両」なので罰金の対象となり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。道路交通法第65条第1項。同第117条の2第1号)。
B ×(自動車等を運転する場合には、自動車等が停止されている場合を除き、カーナビゲーション装置の画像を注視してはならないと規定されています。道路交通法第71条第5号の5)。
C ×(買い物で車を離れるのはたとえ1分でも駐車にあたります。5分以内の停止で駐車にあたらないのは荷物の積みおろしのために停止する場合です。駐車禁止場所や駐停車禁止場所に駐車し車から離れ、ただちに運転することができない状態にすれば「放置駐車違反」となります。道路交通法第2条第1項第18号 同施行令別表1 7の5ほか)。
D ○(マークは「身体障害者標識」です。このマークを表示した車に対して、他の車の運転者は幅寄せや割り込みが禁止となり、違反した場合は罰則(5万円以下の罰金)が科せられます。道路交通法第71条の5第3項、同第71条第5号4。同第120条第1項第9号。同施行規則別記様式第5の2の3)。
E ×(飲酒運転や赤信号無視などの悪質・危険な運転をして、人を死傷させると刑法の「危険運転致死傷罪」に問われます。人を負傷させた場合は10年以下の懲役、死亡させた場合は1年以上の有期懲役(最高で15年)となります。刑法第208条の2)
F ×(交通事故総合分析センターの平成12年のデータによると、追突事故で最も多い法令違反は「脇見運転」であり、ついで動静不注視、漫然運転などとなっています。十分な車間距離さえとっていれば追突事故は起こさないと考えがちですが、実際は十分な車間距離があるという運転者の油断から脇見をしてしまうことなども追突事故の原因となります。走行中はしっかり前方の状況を見て、車間距離があるからなどと油断しないようにしましょう)。
G ×(信号のある交差点の方が夜間の発生割合が高い。平成13年中では信号のない交差点では、昼夜別にみて夜間の発生率が19.3%であるのに対し、信号のある交差点では夜間の発生割合は37.3%と高くなっています)。
H ○(設問のとおりです。アルコールの影響で正常な運転ができない場合は「酒酔い運転」となり、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科されます。道路交通法第65条第1項。同第117条の2第1号)。
I 予測される危険の例としては、以下のようなものが考えられます。
@ トラックの前方から歩行者が出てくる。
A 右側車線の後続車が進路変更する自車と衝突する。
B 進路変更した後、信号が黄色になり急停止して後続車に追突される。
C 自車の右側の死角部分にいる二輪車と衝突する。
など。
(ただし、Iは回答例)