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物損事故の損害件数は約674万件であり、人身事故被害者数(125万人)をはるかに超える件数となっています。交通事故の中身は人身事故のほかに、膨大な物損事故があることが分かります。ちなみにこの数字は1999年中の新車販売台数(670万台)にも相当します。(グラフ1参照)。 一方、物損事故の損失額総額は1兆8,041億円で、埼玉県、神奈川県の年間予算額に匹敵する大きさです。 また、人身事故損失額1兆6,765億円と合わせた交通事故全体の年間経済的損失額は3兆4,806億円と推計されています。(グラフ2)これはタイや香港の国家予算額を上回る巨大な数字です。
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物損事故はどのような事故類型で起きているのでしょうか?件数、金額とも約30%が追突事故により起きており、最大の事故類型となっています。次いで側面衝突、構築物衝突となっています。(グラフ3参照)追突事故は、人身事故でも最大件数であり、追突事故の防止が急務であることをしめしているのではないでしょうか。 損害物1件当たりの平均損失額はどうでしょうか?物損事故の平均額は26万8千円ですが、車両単独事故の横転・転落は43万6千円、正面衝突36万4千円、構築物衝突33万6千円となっており、これらの事故が高額な損失につながることを物語っています。
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