安全運転のポイント

1月の安全運転のポイント

いい運転、ハートフル
平成13年1月


 冬道の走行では、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを使用するのが主流になっています。しかし、凍結路などでは、タイヤチェーンを装着しなければ走行不能となることもあり、冬道走行ではスタッドレスタイヤとタイヤチェーンが必需品です。ところで最近はスタッドレスタイヤの性能がグンと向上していますが、タイヤの仕組みや特性を十分理解した運転を心がけることが大切です。また、タイヤチェーンも使用目的に合うものを選んだり、事前に装着の練習をしておくなど、ドライバーの気遣いが欠かせません。そこで、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンについて、特徴などを再認識しましょう。

スタッドレスタイヤの仕組み
 スタッドレスタイヤには、低温でもしなやかさを失わない特殊配合ゴムが使用され、通常のタイヤよりも路面と接触する面積が広いため、大きな摩擦力が得られるように工夫されています。また、深いタイヤの溝が雪をしっかり踏み固め、大きなブロックの角で雪をしっかり蹴り出すことにより路面との抵抗力を高めています。さらにタイヤのトレッド部にある無数の切り込み(サイピング)は、タイヤの回転時に発生する熱や圧力で溶けた雪や氷を排出する効果があります。
スタッドレスタイヤは全輪に使用する
 スタッドレスタイヤは全輪とも、同一の種類、構造、サイズのタイヤを使用します。種類の異なるタイヤを混用すると、タイヤの種類によって制動力が異なることから思わぬ事故になるおそれがありますので注意します。なお、積雪・凍結路の走行では、新品タイヤの約半分まで溝が摩耗したら使用限度(プラットホームが露出します:図参照)です。使用限界の目安が現れたら、新しいタイヤに交換します。なお、ほとんどのタイヤは、オープン価格で販売されています。


冬道ではタイヤチェーンも必要
 深い雪道や鏡面状のアイスバーンなどのほか、高速道路走行においてもスタッドレスタイヤを履いていてもタイヤチェーンなしでは走行できない場合がありますので、冬期は、タイヤチェーンを必ず携行します。なお、タイヤチェーンには以下のタイプがあり、価格や使用頻度など、用途に合ったものを選びます。
〔金属チェーン〕最も一般的なタイプで、価格も比較的安く入手しやすいものです。前後の方向については、強力なグリップを発揮しますが、横方向のグリップ力は弱く、カーブ走行時はとくに慎重な運転が必要です。
〔リングチェーン〕特殊合金製のチェーンで、着脱が簡単で、耐久性があります。制動力に優れ、軽くて扱いやすいうえ、タイヤのサイズバリエーションが広いのも特徴です。
〔非金属チェーン〕ゴム製のネットにピンを埋め込んだタイプです。着脱が簡単で耐久性が高く、どんな路面にも対応できるグリップ力があります。振動が少なく走行音も静かです。

 

タイヤチェーン装着時などの注意
タイヤチェーン装着時は以下の点に注意します。
1) 試装着をする。(取り扱い説明書を必ず読み、テスト装着を行います)
2) 装着時にはホイールキャップを取り外す。(チェーン装着時に傷をつける場合があります)
3) タイヤの空気圧を事前に確認する。(車の取扱説明書などで適正空気圧を確認しておきます)
4) チェーンは駆動輪に装着する。(FF車は前輪、FR車は後輪、4WD車は自車のマニュアルに従って装着します)
5) チェーンは必ず両輪ペアで装着する。(左右が異なる品種のチェーンの混用を避ける)

 


 

 

 

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