安全運転のポイント

1月の安全運転のポイント

いい運転、ハートフル
平成1
2年1


いよいよ西暦2000年がスタートしました。清々しい気持ちを保ちながら、今年も無事故・無違反で安全運転をお願いします。ところで、安全運転については忘れてはならない原則的な考え方があります。「事故を起こさない、事故に巻き込まれない」、すなわち「自分を守る」という視点からの、必要な運転センス・秘訣といわれるものです。そこで、新年にあたり、再認識していただくために、安全運転の原則をいくつかまとめてみました。
(実際の運転上でのアドバイスなどは、次号に掲載します)


 原則1 他車(者)と距離をとる
 事故は道路を使用する人達の接近した状態で、どちらか、あるいは両方の大なり小なりのミスによって起きるものです。しかし、どちらか一方にミスがあっても離れていれば大事にはいたりません。すなわち「離れていることが最善」という考え方が、安全運転のもっとも大切な基本となります。
 よく言われる「車間距離をとる」「近づかざるを得ない場合は、その時間を短くし、早く離れる」という運転の大切さの意味は、ここにあるのです。
 走行中は、他車(者)と距離をとる運転センスを持ち続けましょう。

 原則2 自車の存在を目立たせる
 自車が他車(者)から見落とされ(近づき過ぎを招き)事故になることがあります。
 多数の車や人が通行するなかでは、自分が目立たなくなるようなことは避け、「積極的に自分の存在を相手に知らせる(認知させる)」という考え方をもつことが大切です。たとえば、自動二輪車の昼間点灯は、この典型です。この例から、「夕暮れ時の早めのライト点灯」は当然のことになり、また、「よく目立つ大型車の後ろや死角に入ることを避ける」という運転センスにつながります。また、車の選び方(色、ブレーキ灯の形状など)にも関心を持たざるを得なくなります。
 
 原則3 他車(者)とコミュニケーションをとる
 自車がこれから行おうとする運転動作(意図)を「適切に伝え、他車(者)に的確に読んでもらう」ことを心がけることも事故から自分を守る上での大切な原則です。
 他車(者)とは、言葉によるコミュニケーションがとれないため、ウインカー、クラクション、ブレーキランプなどの装置を使用して自車の意図を伝えます。すなわち、ウインカーなどで合図を出すという運転操作は、相手に自車の意志を伝える重要な操作と認識することが大切です。このことから、ブレーキランプが壊れた車を平気で運転することなどは当然許されませんし、ウインカーの出し忘れや出し遅れなども悪しき運転センスといえます。

 原則4 自己をコントロールする
 「自己コントロール」とは、運転するときのドライバーの心の持ち方の原則のことです。
 走行中に「急に割り込む」「ウインカーを出し続けたままにする」「交差点付近に駐車する」などの無神経なドライバーにイライラしたり、自分自身も「時間がない」などの理由で焦りからカッカしながら運転するなどは、自ら事故を引き起こしかねない危険な状態です。このようなときは、「今、自分は焦っている、無理をしようとしているな」と客観的に見つめ、気持ちをコントロールし、落ち着かせるようにするのが最善です。
 原則5 万一に備えて心の準備をしておく
 何事も準備が大切なことは言うまでもありません。車の運転も同じで、いきなり運転を始めるのではなく、たとえば、「今から運転だ! 今日は、路面凍結に注意しよう」などと、心の準備をすることが、安全運転の秘訣です。
 また、運転中においても、交通状況は常に変化し、何があるかわかりません(公園の中で遊んでいる子供が飛び出してくるかもしれないなど。)万一のことがありうると、心の準備をしておくことも重要であり、そうすることにより、とっさのブレーキ操作につながり、事故から自分を守れることになります。
 

安全運転知識ワンポイントテスト

次の1.〜3.の問いについて、正しいものには○、誤りには×をつけて下さい。
  1. 進路変更する場合は、進路変更する地点の30メートル手前で合図する。
  2. 走行中、霧が出てきたときは、ヘッドライトを下向きにする。
  3. 車両の運転において、「一時停止」の標識と、信号の赤色灯火の点滅は同じ意味である。

答えはここをクリック